Archives昨年度実績:研究事業

コンピュータ技術を活用した創薬に関する調査研究

コンピュータ技術を活用した創薬(インシリコ創薬(*))を目指す産学連携による「創薬バリューチェインプロジェクト」として、本年度は3つのプロジェクトを実施した。

(*)シリコとは シリコとはシリコンという意味であり、ライフサイエンス分野ではコンピュータのことを意味している。近年はコンピュータ技術の発達が著しく、コンピュータの高速・大容量化により疾患原因となる蛋白質の3次元構造解析やそれにもとづく蛋白質と低分子化合物の原子レベルでのドッキングシミュレーションが可能となり、コンピュータを活用した論理的アプローチによる創薬が現実のものとなりつつある。
創薬バリューチェインイメージ
  1. 創薬バリューチェイン 1
  2. 抗アレルギー作用のある医薬品候補化合物の開発を行うものであり、2005年度〜2006年度は文部科学省の「知的クラスター創成事業」として、また2007年度は経済産業省の「地域新生コンソーシアム研究開発事業」として取り組んだ。 なお、2008年度は経済産業省「地域イノベーション創出研究開発事業」(2008年度新規事業)に応募し事業化を図る予定である。
    本プロジェクト参画機関 ファルマ・アクセス、マルホ、大阪大学、大阪府立大学、京都大学、産業技術総合研究所、日本電気、日立東日本ソリューションズ、富士通九州システムエンジニアリング、三井情報、大阪バイオサイエンス研究所
  3. 創薬バリューチェイン 2
  4. 独立行政法人医薬基盤研究所の「平成18年度保健医療分野における基礎研究推進事業」(厚生労働省)に採択された癌の治療薬を創出するプロジェクト「HGF-Met受容体系を標的とするインシリコ創薬研究」に2006年度より取り組んでいるが、本年度も引き続き同業務を実施した。
    本プロジェクト参画機関 金沢大学、大阪大学、京都大学、大阪府立大学、産業技術総合研究所、クリングルファーマ、創晶、日本電気、日立東日本ソリューションズ、富士通九州システムエンジニアリング、三井情報
  5. 創薬バリューチェイン 3
  6. 文部科学省の「知的クラスター創成事業(第U期)」に採択された「国際バリューチェインによる創薬ターゲット蛋白質の阻害剤開発プログラム」に本年度から取り組んでいる。日英連携では黄色ブドウ球菌による感染症の阻害剤の開発を、また日仏連携では乳がんの原因蛋白質の活性阻害効果のある化合物探索を実施し、インシリコ創薬技術の検証を行なった。なお、2008年度も引き続き同業務を実施する予定である。
    本プロジェクト参画機関 医薬基盤研究所、大阪大学、産業技術総合研究所、創晶、日本電気、日立東日本ソリューションズ、富士通九州システムエンジニアリング、三井情報
脳と情報に関する調査研究

当財団では設立当初に脳科学と情報技術の分野に取り組んでいたが、その後、脳科学は様々に大きく展開し、近年新たに注目される分野となってきている。本年度はBMI(Brain Machine Interface)をキーワードに、最新の研究動向を調査するとともに大学研究者などのヒアリングを行い、財団としての新たな取り組み方策を検討した。


彩都健康都市構想の事業化推進に関する調査研究

彩都健康都市は彩都(国際文化公園都市)建設推進協議会が推進する彩都における健康情報ネットワークを活用し健康をテーマとするまちづくりの構想である。当財団は2004年度に構想策定を行い、その後も具体化の支援を行ってきている。

 本年度は健康情報ネットワークの利用を促進するため、新たな利用システムと広報ツールの開発、健康をテーマとするイベントの開催を行った。

エリアマネジメントに関する調査研究

エリアマネジメントは、大都市の都心部、都市の中心市街地、郊外の住宅地などにおけるまちづくりの今後の課題として、その担い手のあり方なども含め、注目を集め様々に検討、取り組みが行われている。

本調査研究は、関西最大の地域開発プロジェクトである大阪駅北ヤード地区の開発を中心とする梅田地域を対象に、前年度に引き続きデベロッパーなど22社の民間企業と行政関係者が参加する研究会を開催し、エリアマネジメントの必要性や課題、進め方について検討を行った。

■研究会の概要: 座長  村橋 正武 氏 立命館大学教授
副座長 角野 幸博 氏 関西学院大学教授
(参加企業)
アイディーユー/NTT都市開発/大阪ガス/大阪地下街/大林組/オリックス不動産/鹿島建設/ 関西電力/サンケイビル/新日鐵都市開発/住友商事/住友信託銀行/住友電気工業/積水ハウス/ 竹中工務店/東京建物/西日本旅客鉄道/西松建設/日本土地建物/阪急電鉄/阪神電気鉄道/三菱地所
(オブザーバー)
近畿地方整備局/大阪府/大阪市/都市再生機構/日本政策投資銀行/関西経済連合会
(事務局)
アークポイント、業態開発研究所ディス・シュール・ディス、千里国際情報事業財団
□実施内容:(第1〜3回は2006年12月〜2007年3月に開催)
第4回(2007年4月20日)
バス視察、研究会の今後の進め方
第5回(2007年6月11日)
グループ別討議:研究会提案のとりまとめについて(その1)
第6回(2007年7月24日)
グループ別討議:研究会提案のとりまとめについて(その2)
特別シンポジウム「都市再生と大梅田エリアマネジメント」(2007年10月30日)
基調講演  角  和夫 氏 阪急阪神ホールディングス株式会社取締役社長
パネルディスカッション
   村橋 正武 氏 立命館大学理工学部教授(コーディネーター)
   角野 幸博 氏 関西学院大学総合政策学部教授
   竹内 直文 氏 国土交通省大臣官房技術審議官都市・地域整備局担当
   北村 英和 氏 大阪市計画調整局長
   奥田 真弥 氏 関西経済連合会専務理事